仏性

ちぇちぇ

2012年02月13日 19:07


だいぶ前、NHKで

中国大陸を鉄道で横断するという旅をやっていた

その旅人が「関口知宏さん」

かの関口宏さんのご子息!

そういう七光り的なものは微塵も感じさせない

とてもナチュラルな人!

旅のなかでは

楽器はできる

詩を書ける

絵も描ける

言葉も堪能

って感じで、非の打ちどころがない素敵な人


なぜ彼について書いているかというと

最近読み返した本のなかで

彼の書いた詩を思い出したから


とてもいいと思うので

ここで皆さんとも分かち合えたらなと思いました


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「仏性に出会う旅」            

仏教には”仏性”という言葉がある。

ブッダのように多くの衆生を救ったスーパーマンも、僕のような一人間も、

また人を殺してしまった犯罪者も、その心の奥深くには等しく良心や知恵

が眠っているというもの。僕はその人間観に深く賛成です。

ブッダは、自らの心の奥深くを発掘出来た人。

僕は幸いそのおかげで自らの心の奥深くを垣間見ることが出来た人。

犯罪者は、不幸にもその機会に恵まれなかった(気付かなかった)人。

つまり、僕と犯罪者の間にある差は、単に人を殺してしまうことに

なるような宿縁があったか無かったかの差だけということ。

ただ生まれっぱなしで宿縁に生きるのか、それとも自らの仏性を

発掘するのか。その差を決めるのは、出会い。

出会った人より自分の方がわかっていると思っているようでは、

ただ仲良しこよしをしようと思っているようでは、

人を正そうと思っているようでは、

人を疑っているようでは、

出会いからは何も発掘できない。

出会ったということは、その人が必ず何か一つ、自分を発掘するのに

好(よ)いものを持っているということ。

僕たちの一生という旅は、

実は本当の自分自身へと導いてくれる出会いの集まり。

関口知宏
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他人と比べて優越感に浸ったり、劣等感を感じたり、

表面的な付き合いだったり

自分が正しいと思っていたり

自分のモノサシだけで判断したり

被害者妄想に浸っていては

心が卑屈になってしまって

せっかくの出会いから何も発見できないのだなぁと

改めて感じた一冊でした



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